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色の変化で奥行きを出す

イラスト担当の佐々木です!
前編では建物の情報量を上げてそれらしく見せるところまで書きましたが、
後編ではイメージボードに欠かせない「雰囲気」を出す方法をご紹介します!


画面全体の奥行きを出していきます。
ブラシのモードをオーバーレイにするのは前回書きましたが、オーバーレイで塗った上から「覆い焼き(もしくは覆い焼きリニア)」モードで薄っすらと彩度の高めの色をかけると、地面からの反射で屋根の内側が光っているようになり、空間の広さを表現することが出来ます。

かける前
かけた後。空気感が出てきました

POINT!
前回でもご紹介しましたが、手前を暖色、奥を寒色にすると奥行きが生まれます。これは「空気遠近法」といい、遠いもの=”手前にある空気の層が厚いもの”ほど色が変化する様子を取り入れた技法です。
(例:遠くの山が青く見える、など)

宇宙船を追加する

空に飛んでいる宇宙船を描きます。
ここでも遠くにあるものほど明るく、近くにあるものほど暗く描くことで、
空の高さを表現することが出来ます。
宇宙船にも前回の建物のテクスチャーを応用します。

こちらは明るくしたいので、テクスチャのレイヤー属性を乗算ではなく「スクリーン」にします

非現実感を出したいので異様に大きい影も浮かべてみます。
(大きいものってワクワクしますよね!)

だんだんSFチックになってきました

光を表現する

モチーフが増えてきたところで、光と影を追加します。
このままでも奥行き感はあるのですが、見た人に「おっ!」と思わせるためには
やはり光の表現が重要です。

まず、地面が描かれているレイヤーの上に「乗算」レイヤーを作成し、地面に落ちた構造物の影を描きます。
上の構造物からどのように影が落ちるのかを想像しながら描きます。

ここではまだざっくりとした形でOKです

続いて、前々回の記事で書いたように、光源の方向を決めます。

光源の方向が決まったら、レイヤーを新規作成し、筆圧機能のあるブラシ(フェードアウトするようなタイプ)を使って、オレンジ系の色でスポットライトを描きます。

更にそのレイヤーの属性を「覆い焼きカラー」に設定し、
不透明度を50%程度まで下げます。(この辺は好みです)

ついでに地面に落ちた影の形も整えます

建物の隙間から差し込む光が表現できました。
地面に落ちた影以外の部分も「発光」させて、よりドラマチックにします。

手順は先程と一緒です。レイヤー属性も「覆い焼きカラー」に設定しましょう。

POINT!
地面のハイライトを影に若干かぶせ気味に塗ります。
影と日向の境目を彩度の高い色にすると、光で色が飛んだ感じが出てよりリアルになります。

最後に全体の彩度やコントラストなどを調整して完成です。
今回は土壇場で背景を青空に変更しました。

細かい部分も描きこむと説得力が増します

最後に今回のメイキングをまとめたGIFです!
ここまで読んでくださってありがとうございました!

株式会社 ヤップ デザイナー/イラストレーター

佐々木優

芸大日本画専攻卒でペンタブの使い手。デザイナーとイラストレーターの二刀流を目指します!

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