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相手に伝わるラフスケッチを描くには!?

ヤップイラスト担当の佐々木です!
突然ですが普段の仕事の中で、自分の考えていることが相手に伝わらない!
ということはありませんか?
今回は主にイラストなどを発注するときによく使う、ラフスケッチの描き方について書きたいと思います。

第一回社内ラフスケッチ大会

社内の先輩方3人に協力を仰ぎ、社内ラフスケッチ大会を開催することにしました。
提出されたラフスケッチを見て、抑えておきたいポイントを赤ペン方式で添削します。

POINT!
ルール
①制限時間は10分(書き込みすぎるとラフスケッチにならないため)
②やり直しは2回まで
③以下のお題にある要素をすべて入れる
「歩きスマホの注意喚起イラスト」をイラストレーターに発注するため、ラフスケッチを起こすことになりました。
【要素】
・横断歩道に幼稚園児の列
・歩きスマホをするヒト(男)
・交差点には車が停車している
・信号は歩行者用が青、車用が赤
・歩道橋の上にいる人が下にアイスを落とす
・園児の列に突っ込みかけるスマホ自転車の人(女)
④画材は問わない

筆者を含めた4人のラフスケッチを比較することで何が見えてくるのでしょうか…!

ラフスケッチお披露目!

デデドン!
画材は問わないルールだったので、デジタル半分、アナログ半分で分かれました。
この時点で色々突っ込みたいところはありますが、一人ずつ見ていきたいと思います。

POINT!
このお題でラフスケッチを起こすときに大事なことは、大きく2つあります。
【1】何を一番見せたいのか
【2】各要素のディテールの伝わりやすさ



ではまず一人目から!

Aさん(プログラマー/30代男性)

Aさんの作品


なんとかすべての要素を入れようとしているのはわかりますが、
少し全体的に見づらいです。
赤ペンを入れていきます。

Aさんの場合、すべての要素が小さいために必要な情報が伝わりにくいところが最大の難点です。
逆に、途中で力尽きてはいますが、吹き出しを付けてメインの部分を強調しようとしているのはわかりやすくて良いです。
なので【1】…○、【2】…△という感じです。


Bさん(デザイナー/30代男性)

Bさんの作品

これもまた、かなり引きの構図です…。
各要素が小さすぎて交差点のあたりがぐちゃぐちゃになってしまっています。

Aさんと同じく、すべての要素が小さいために必要な情報が伝わりにくいです。
かろうじて人物の性別は分かりますが、園児なのか道路の白線なのか区別が付きません。もし私が発注先のイラストレーターならキレるレベルです。
注意喚起のポスターらしく、激突マークで雰囲気を出しているのは良いと思います。
【1】…△、【2】…×です。


Cさん(デザイナー/30代男性)

Cさんの作品

うーん…惜しい!という感じです。
なぜ自転車の方をメインにしてしまったのか…
歩きスマホのイラストだと言っているのに…

各要素が大きく、また自転車に乗っている人の視点から見ている、という点でかなりポイントが高いです。
また園児もそれとわかるよう描き込まれています。
しかし残念ながらメインであるはずの歩きスマホの人物が小さく、他の要素に埋もれてしまっているため、【1】…△、【2】…○です。

答え合わせ

先輩方の作品にズバズバと赤ペンを入れまくってしまいましたが、
ここで筆者のラフをもとにラフスケッチを描く上でどのような点に気をつければ良いのか書きたいと思います。

【1】何を一番見せたいのか
「歩きスマホの注意喚起イラスト」の場合、歩きスマホをしている人物がメインになります。そのため今回は手前に配置することで大きく描き、発注先の相手がひと目で「これがいちばん重要な要素だな」と思ってもらえるような構図にしました。
【2】各要素のディテールの伝わりやすさ
園児の2列目から後ろをシルエットにするなど、単純化して各要素をわかりやすく説明しています。ラフスケッチの段階では細かく描き込むよりこちらのほうが伝わりやすいです。

まとめ

いかがでしたでしょうか?
先述したとおり、ラフスケッチを上げる際は
【1】何を一番見せたいのか
【2】各要素のディテールの伝わりやすさ

を意識して作成してみてください。
本腰を入れて描くのはイラストレーターの仕事ですので、多少パースが狂おうがものの大きさがバラバラだろうが心配ありません。
それでも「わかりにくいかな?」と思ったときはなるべく文字で注釈を入れることをオススメします。
最後にお題の一つである「スマホ自転車の人を女性に」という部分を私自身が完全に描き忘れていたことをここに告白して終わりたいと思います。

株式会社 ヤップ デザイナー/イラストレーター

佐々木優

芸大日本画専攻卒でペンタブの使い手。デザイナーとイラストレーターの二刀流を目指します!

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