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螺旋ってロマンじゃない?

こんにちは。松川です。
螺旋状の構造をつくってみたいなあと思ったこと、みなさん一度はあるんじゃないでしょうか。螺旋…なんとなくかっこいいですし。ロマンですよね、ロマン。
さて、今日はタイトル画像のような螺旋っぽい構造を、C4Dをはじめたばかりの頃の僕の試行錯誤をたどる形で作ってみようと思います。なんでそんなまわりくどいことをするのかと思われるでしょうが、まあ失敗から学ぶこともありますので宜しくおねがいします。
まずは鉄アレイっぽい形状をつくりましょう。
(ここではグループ化してアレイと名付けました)

これを螺旋状に並べて複製していくので、クローナーを使いたいと思います。アレイのグループを選択して、Altを押しながら、クローナーを選択します。

そして、これをオブジェクトモードで「らせん」のスプラインに沿わせたら完成してしまう…のではないか!?ヤッタ!と考えました。
実際にやってみましょう。

らせんを作って…
クローナーのソースにします

できあがったものがこちらになります。

全然捻れてない…。らせんの設定を変えてもう一度。

いやいや、ぐちゃぐちゃ。これじゃない。ということで、どうやらこの方法は間違っているようです。ほかを考えないと。

デフォーマを使ってみる

んー。どうしたもんかと悩んだ末にたどり着いたのが、まっすぐなスプラインをデフォーマで捻ったものを使う、という方法です。
まずまっすぐなスプラインを作りましょう。設定はこんな感じです

デフォーマを使うので、分割数を上げておきましょう。そしてこのスプラインを選択した状態でCtrlを押しながらデフォーマのツイストを選択します。ツイストデフォーマを作ったら、スプラインの子にしましょう。
デフォーマの「親に合わせる」をクリックして角度を入力すれば、スプラインを捻ることができ…できてるんでしょうか見た目には変化がないので謎です。

このスプラインをクローンに使ってやれば…

はい、できません。できてません。うおおお。悲しい。
わかった、じゃあこうですか?(3つを同階層に)

お!惜しい…惜しいけどこうじゃない!
(ちなみに、今回のような真っ直ぐなスプラインに対して「親に合わせる」でツイストデフォーマををかけると、ツイストデフォーマの中心軸にスプラインが入ってしまう形になって「デフォーマが機能しているけど捻れていない」という状態になるようです。ツイストデフォーマの位置をずらしてやるとスプラインは変形して、クローナーにも反映されます)
うーん…実にややこしい。
結局このあとどうしたかというと…

マトリクスを使って力技だぞ♪

ここまできたら正解がわかってきましたね。
そうです、クローナーを直接捻るのをやめにしましょう。
どうするのかというと、マトリクスというMoGraphを使います。

マトリクスというのは位置情報を複製する、クローナーの仲間です。
クローナーのようにオブジェクトモードからスプラインなどを参照できるのですが、実体がありません。わかりにくいので、先程のクローナーをマトリクスに置き換えて、どうなるか見てみましょう。

クローナーをマトリクスに置き換えて、マトリクスの対象オブジェクトをスプラインに設定すると、画面には上のような小さい立方体が、デフォーマ―の影響を受けて回転しながら並びます。さっきはクローン(アレイ)が直接捻れていましたね。マトリクスのこの立方体は、単なる目印なので、レンダリングしても結果には表示されません。さきほどマトリクスが位置情報を複製していると説明しましたが、これを使えばクローナ―を捻ることができるのです。

このように、クローナーの参照オブジェクトにマトリクスを設定してやります。
このとき、クローナーとツイストデフォーマが別の階層になるようにしてください(クローンが捻れないようにするため)。すると…

やったー!ちょっとわかりにくいですが、クローナーの回転軸だけを捻ることができました!やっぱり世の中パワーですよ、パワー。
試行錯誤でここまでたどり着いたときはひとりでニヤニヤしながら、誰に披露するでもなく得意げな気持ちに浸っていました。
やはり螺旋はロマンですな。すばらしい。でしょう?

悲報が届く

これで螺旋に捻るのはお手のものやなあ、と自信に満ちた日々を過ごしていたある日のこと。調べ物をしていると衝撃の事実が発覚します。

ス、ステップエフェクター!?

ステップエフェクター?を使えばあんなことやそんなことが簡単にできるらしい…

ステップエフェクタを使えば、クローンの大きさ・位置・傾きを段階的に変化させることができてしまうのです。
なんてこと!そんな都合のいい話、知りとうなかった!
いや、知りたかったですけどもっと早くおしえてよ〜って感じですよね。
では早速、ステップエフェクタを使ってクローナーを捻ってみましょう。
使うのは先程のアレイのクローナーです。オブジェクトモードを線形にしておきましょう。クローンの間隔はバランスを見ながら決めましょう。あまり離れてると螺旋に見えづらいです。

クローナーを選択した状態で、ステップエフェクタをクリックします。
パラメータのスケールのチェックを外し、角度にチェックを入れます。
でHの値を変化させると…

oh〜

はやい、早すぎる。もう捻れとる…便利すぎる。。
ちょっと捻れ具合を修正しましょう。
エフェクタタブを選択して、変化率を表すスプラインのグラフを右クリックします。スプラインプリセットから「線形」を選択。これでグラフが直線になりますね。

これで…このとおり、きれいな螺旋になりました!よっしゃ!
やっぱり螺旋っていいなというのを噛みしめる次第です。
めでたし、めでたし

おわりに

ここまでお付き合い頂いたみなさま、おつかれさまでした。
失敗と試行錯誤を繰り返して、デフォーマやマトリクスの使い方についても触れてきたわけですが、結論は唯一つですね。
よく調べろ!
というこの一言に尽きます。便利機能がたくさんあります、C4D。
皆さんは螺旋っぽいものを作るときにはステップエフェクタを使ってくださいね。
よろしくおねがいします。

株式会社 ヤップ matsukawa

松川雅哉

メガネが本体かもしれないデザイナー。DTPなどの平面のデザインに加えて、C4DやAEを使った動きのある分野にも裾野を広げつつある

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